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ステンレスフレーム + 木パネル混合什器製作

今回はSUS(ステンレス)が本体の什器を製作させていただいた記事でございます。

大手企業様の新築の研修センターに設置する展示什器なのだそうです。
展示会や大きなイベントの空間プロデュースをされている元請けさんからのご依頼です。

 

店舗やオフィスなどの造作什器って、施主様の意向を踏まえて
デザイナーさんが意匠(素材やスペック)を決める事が多いので
ご案件によって色んなスペックを拝見するのですが、
什器の本体自体は木工ベースというモノが圧倒的に多いんですよね。

例えば

カウンターなどでも木工ベースに天板はガラス、腰は人工大理石、
ポイントで天板や腰のフレームに金物を回すなど、
木工を本体ベースにして、異素材をポイント使いするという意匠がオーソドックスな気がします。

対して、金物本体の什器というのは、
例えばアパレル店舗などで目にするハンガーラックとか
既製品などでよく見かけるオフィス用のスチール書棚やロッカーみたいな
意匠性というか機能性重視のシンプルなモノが多いですよね。

そんな前置きからの今回製作させていただいた什器は
金物本体で木工をポイント使いしているという意匠でございます。

金物の中でも今回はスチールやアルミではなくステンレス✨

スチールとステンレス。

ステンレスの正式名所はステンレススチールといいまして主成分は鉄なのですが
酸化による腐食を防ぐために開発された鋼材でございます。

 

什器の素材としては何が違うかというと、詳しい構成成分までは割愛しますが、
何といってもまず第1に材料原価です。

今まさに鉄材料も高騰中のさなかでございますが、スチールとステンレスでは
材料だけみても数倍はステンレスの方が高価でございます。

材料が高価なだけあって、ステンレスの方が錆びにくく耐熱性が高い、
そして美観というメリット
がございます。

良く使用される用途としては腐食しづらい事や耐熱性の高さから
キッチンのシンク周りが代表的ですが、
上質感や美観を求めている製品にチョイスされやすいです。

そして、仕上げ。

スチールは素地の状態の写真を過去事例でアップした事がございますが、
素地のままではただの鉄板・鉄パイプの状態ですので、下地処理をして塗装で仕上げます。

一方、ステンレスは材料(建材)の段階ですでに表面処理されているものがほとんどです。

例えば今回使用したフレームのSUSパイプは、
HL(ヘアライン仕上げ)と言って表面に細長い筋状の研磨目が付いています。

研磨によって筋目が艶消しになっているのでマットな質感で高級感があります。

他にも、バイブレーションやエンボスなどの加工や、
逆に♯400、♯700、♯800というように、研磨によって光沢を出す加工がされたモノもございます。
一般的には♯800が鏡面♯700が準鏡面♯400は光沢はあるけど少し筋もあるという度合いです。

上記の通りステンレスは材料自体に表面処理がされているので
(※2B材と言って表面未処理の素材もございますが)
塗装は必要ないので手間や工程は減るのでは?と思いきや、

金物の加工には溶接がつきもの。
溶接は熱を加える接合方法ですので接合部の『焦げ』がつきもの
となります。

最終仕上げが塗装となるスチールの場合
塗装前の下地処理の際に焦げもサンダーという工具で落とす(削り取る)事が出来ますし、
仮に多少残ったとしても塗装で見えなくなる事がほとんどですが、
ステンレスの場合はそれが出来ないので
溶接でついた接合部の焦げを、焦げ取り器で箇所箇所ごとに取り去るという手間が発生します。

機械だからと言ってまとめていっぺんに自動で焦げ取りが出来るわけではないので
機械を使っても人の手で1ヶ所1ヶ所丁寧に行う必要があるのです。

そういった意味でも、スチール什器とステンレス什器は
材料自体の価格や加工の手間という事をみても、ステンレス什器の方が高価で付加価値が高い什器と言えます
し、
納期やコストも関係しますが、どこの金物工場でも出来るのか?というとそうではない、という部類の什器かと思います。

 

実は今回のお話は、
HPからお問合せをいただいた事がきかっけでご依頼をいただきました。

お問合せの段階で、図面・納期・ご予算など
こちらが検討に必要な条件をきちんとご提示いただいた上でのお見積依頼。

図面を拝見した段階で、上記に述べたように付加価値のある什器だなと思い、
ご予算と納期さえ合えば是非製作させていただきたいなと思ったので即時お見積りをさせていただきました。

即時と言っても材料の裏取りなどもあるのでその日にすぐにというわけにはいかない什器だったのですが、
可能な限りの最短でございます。

先方も自社や他社にもあたっておられるとの事だったので、
先方も比較検討の判断材料を早く揃えたいはずとお察ししてのスピード対応です(笑)
結果、コストがご予算にハマっているという事で今回ご依頼いただける運びとなりました。

ご担当者様は、お打合せの日程やご発注リミットなどこちらの希望も加味して下さり
レスポンスもよくとても仕事がしやすいお客様でございました。

さて、肝心な什器の方はと申しますと、

毎度のことながら経過写真ばかりで完成形がバッチリ分かる写真が撮れてないのですが
内容的な事を記しますと製作台数は2アイテム・3台。
サイズは幅はそれぞれですが1スパン約1,900mm、奥行が750mm 高さが2,500mm程度ある背の高い什器です。
製作上も運搬上も、大きく重量もあるので取り回しづらい部類と言えます。

本体はステンレスHLパイプのフレーム組み什器。キャスター付き。
フレームに対してステンレスのエキスパンドメタルや木工パネル、
アクリルのサインが背板や天板にポイント使い
されています。
そして上部にはスポットライト照明付き。
といった感じです。

下記は途中の段階ですが、が前から見た写真、が背面からみた写真です。
背面と下部の周りに網戸が貼ってあるみたいに見えるの分かりますでしょうか。
これがエキスパンドメタルと言ってメッシュ状に加工された鋼板です。

 

エキスパンドメタルが分かりやすく見える写真が下記になります。

 

日常生活で見かける例えで言えば、立体駐車場の床面とか工事現場のフェンスや足場などに、
もっと◇が大きくて厚みもごっついエキスパンドメタルが使用されていたりします。
よく見かけるものはどれもスチールの頑丈そうなものです(機能性重視)

今回はエキスパンドメタルもステンレスがご指定。
什器でエキスパンドメタルをこのように使用するのは過去にも記憶にないのですが、
意匠としては斬新だなぁと思います☆

のお写真が今回のエキスパンドメタルをカットした状態なのですが、
今回使用するモノは厚みや◇のサイズも細かく華奢なので、
素材のみの状態だとコシがあまりなくビローンとしています。
ですが、フレームにしっかり溶接すると
バシッと張ったようにコシがしっかりするんです。

再度、のお写真をみていただくと分かる通り、
エキスパンドメタルは◇がメッシュ状に成形されているので、
フレームとの接合部分は普通の板のように
面で全体的にあたるわけではなく、点で細かくあたっているので、
接合する為の溶接も点で細かく数多く行う必要があるという事になります。

溶接個所が細かく多い → 後処理も細かく多いということになるので、
そういう面でも最終仕上げまでには見えない手間が多くかかるという事に
なるのです。

 

そして、キャスターや照明・サインなどを付けた写真がこちらです。

 

今回は出荷する直前まで作業していた為、完全完成の写真を撮る間もなく
作業と同時進行で出荷(積込み)の為の準備(養生も)並行して行っていたので
キズ防止の青い保護フィルムが貼られた状態なのでせっかくのSUSの上質感はどこへ?って感じのお写真ですが
バタバタの中なんとか撮ったお写真となります(笑)

フレーム什器って見た目はそんなに映える類ではないし
分からない方から見るとこれがそんなに?って思われる方がほとんどだと思うのですが、
製作サイドから見ますと、チョイスされた素材に対してかかる手間ひまを考慮しますと、
どこの金物屋でも出来るというわけではない、付加価値のある什器と言えるかと思います。

正直なところ納期はギリギリではあったのですが、
工場の予定もなんとか調整しつつお受けさせていただき、無事にお納めする事が出来て良かったです。

そして数日後。
現場に設置し、モニターや展示物までセッティングされたお写真をご依頼元が送って下さいました。

やはり、什器って現場に納まって必要な機能を満たしている姿が一番映えますね。
送り出した什器が活躍している姿を見れるのはとても嬉しいものでございます。
こちらでお願いしたわけではないにも関わらず、送って下さるご依頼元の優しさとご配慮に大感謝です☆

最後に、

エキスパンドメタルをこんな感じで什器に組み込んだ意匠はとても斬新でしたので
またひとつ、ちょっと変わったスペックの経験をさせていただき経験値の引出しが増えました。

ご用命いただいたご担当者さんに改めて感謝申し上げます。

 

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