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折りたたみ 可動式展示什器製作

お久しぶりの更新です。今回は企業様の展示会用の可動式什器を製作させていただいた記事です。

ご依頼下さったのはメディアコンテンツを製作する広告代理店さんでございます。ホームページからお問合せをいただきました。

ホームページをみて下さった事がきっかけでご依頼に結びついたご案件はやはりホームページにて積極的にご紹介する事に意義があると思い、今回取り上げさせていただきました。

何かのご縁で弊社のホームページにたどり着き、 TOPページだけでなく事例やブログにまでたどり着いて閲覧下さる方には やはり同じようにホームページをきっかけにご依頼いただいた事例がいちばん刺さるのではないか?!と思うからです。

実際、いただいているお仕事の比率をみますと既存のお得意先が大半で、 ネットからの集客は弊社の場合は1割未満なのですが、 だからこそ全く知らないお客様のアクションからお仕事に繋がるケースは大事に捉えたいなと思っております。

さて、本件でございますが
企業様で数年使用されていた展示什器を、新しくリニューアルされたいという主旨のご依頼でした。

展示什器にも種類は色々ございますが、常設の展示什器ではなく 展示会がある度に、各地の会場に都度運び込んで使用するという持ち回り用の展示什器でございます。

持ち回りで使用する什器というのは都度運搬等の移動を伴いますので やはり常設の什器よりも経年劣化が激しくなるものなのですが 現行什器は8年ぐらいご使用されていたようですが、専用の梱包ケースに収納し手厚く管理されておられたようで ご使用年数の割りには劣化が少なく、什器の管理をきちんとされているユーザー様にとても好感を持ちました。
物の扱い方って仕事における品性も絶対現れると思うのです。間違いない(笑)

現行什器の調査をさせていただいた時も改善点やご要望などもユーザー様みずから細かくご説明していただきました。

そういう事は代理店さんに任せてあとはよろしく的なユーザー様が ほとんどなのですが、(商流としてはそれが当然ではあります)
ユーザー様の生の声でご要望を伺える事は、業者のわたくしどもにとりましては フィルターがかからない分、ダイレクトに伝わるのでとても有難い事でございました。

さて、現調・ヒアリングを経て いよいよ新規什器の仕様決めに入ります。

当初は現行品のいくつかの改善点を修正する程度の方向性にて、 まずはこちらでタタキ図面のご提出から進める事になりましたが、 論点が大枠から具体的な細かいところまで順次進めていくうちに ユーザー様のご要望が徐々にエスカレート(笑)

マイナーチェンジぐらいの予定が最終的には各種オプションが搭載された アップグレードバージョンの仕様に落ち着きました☆
iPhone10から13proに機種変したぐらいの体感です。

途中経過のお写真で見栄えがしなくて恐縮ですが、全体の姿は下記のようなフォルム。

 

広げた状態での高さは2メーター以上あるのですが サイドについている丁番で、上部がパタンと後ろに折れ曲がって畳めるようになっています。
(畳んだ写真を撮り忘れました・・・汗)

畳んだ状態だと約1メーターの立方体になるので 下記のお写真のような専用梱包ケースに収納して持ち回りされています。
(※梱包ケースも今回新規製作したのですが写真に収めておらず現調時の既存のお写真をお借りしてます)

 

他の特徴としては可動什器のわりにとにかく電材が多いです。

上台には内照式の行灯サイン
コルトン・モニター
USBコンセント2ポート×3

下台には天板と収納内部にコンセントがトータルで10P以上
スイッチ調光器も搭載

展示物が要充電の機器との事なのでとにかく電材が多いです!
電材が多くても固定常設什器なら全然よいのですが、可動させる、しかも折り畳む(上台がひっくり返る)什器なので折り曲げた時に断線しないように配線回しに配慮する事や、 コルトンはA2サイズなのでまぁまぁ重い上に折り曲げた時に逆さまになるので扉に開き止めをつけたりと、安全にご使用いただく為には常設の什器よりも要注意点が多くございました。

お写真が映えていないせいか変哲のないシンプルな見た目ではございますが、現行の什器はさらにシンプルでございましたので、新規什器を納品の際に、既存の現行什器と並べてみたら 見た目も内容もかなりアップグレードしていてユーザー様に大変喜んでいただきました。なによりも弊社にご依頼下さった代理店さんのお顔を立てられて良かったです。

 

追伸

上記にも記載しましたが什器の梱包ケースも今回併せて製作させていただきました。

プラ段を加工して作っているのですが、角当ての箇所や補強箇所はしっかり重ねて組んでいたり、取手がついていたり、内側に張地が貼ってあったりと、 単なるケースというよりは什器並みにスペックしっかりしておりました。

現調してどのように作られているのか確認の上、図面をおこして同じ作り方で製作させていただきました。 ちょっとした小さなBOX什器が作れるくらいの費用がかかります(笑)

こんなしっかりした専用ケースを費用をかけて製作されてきちんと保管されてこられたからこそ何年も持ち回りで使用されてきた現行什器の傷みが少ないのだなと感じました。

今回新しく製作させていただきましたが、現行品の什器と同様に大事に扱っていただける事と思います。

こちらをお納めしたのは3月でございましたが、その後、新しい什器が無事展示会にデビューしたお話も後日談で伺えて大変嬉しく思います。

最初に代理店さんからお問合せをいただいたのが昨年の暮れ。
そこから3月に納品するまで気付けば3ヶ月経っておりました(笑) (その内、製作期間は1ヶ月もないのですが・・・・)

今回ご依頼下さった代理店のご担当者さんは什器は専門外でほとんど分からないという事でしたのでやり取りの行き来がかなり多くなったのですが、分からない事を分かるようにご説明して理解していただく、という事に 結構お時間を割いたように思います。

お客様でも元請けのご担当者さんでも、さらには業者さんでも この業界、分かったふりされるエセ玄人さんとか分からなくても聞けない人って多いかと思うのですが、

ストレートに疑問をぶつけてこられる素直なお人柄はとても新鮮でなにかと思い出深いお仕事となりました。

【特注什器 造作家具製作専門 株式会社STプラネット】
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