東京都豊島区巣鴨 特注什器・什器製作・サイン・ディスプレイの株式会社STプラネット

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オフィス改修に伴うホワイトボード造作工事

11月も終わろうとしている今日この頃

つい先日は25℃越えの半袖の陽気かと思えば冬到来を思わせる気温にいきなりグンと下がったりと、
急角度な揺さぶりで徐々に寒くなっていくという秋の情緒はどこへやらです。
季節の変わり目の体調管理には気を付けたいものですね。

さて、今回は
特注ホワイトボードの製作・施工
をさせていただいた記事となります。

ホワイトボードって昔ながらのオフィスシーンでは馴染み深くどこのオフィスにも ひとつはあるものかなと思われますがそのほとんどが既製品の中からサイズや用途 を選んで購入されるケースが多いのかと思われます。

近年ではリモートワーク推奨、フリーアドレスの企業も大手さんでは増えているので もしかしたら既製品のホワイトボード自体の需要は減っているのかも知れません。

今回施工をさせていただいた企業様は大きな括りで申しますと金融機関となりまして、専門的な用語では インターディーラーブローカーという業種であられるそうです。
聞きなれない言葉ですが株式や債券、外国為替等のさまざまな金融商品の仲介取引を専門的に店頭で行わ れているそうで、言ってみればオフィスが東京証券取引所のような感じです。
そういった取引を行う部屋を専門用語でスワップ室というそうなのですがその
スワップ室の壁面一面に特注のホワイトボードを造作する
というのが今回弊社がお受けした工事部分となります。

施工面は幅約13メーター
・高さは天井高が2.8メーター
壁面に対して約1.5メーターほど

施工完了時のお写真

幅約1250o、高さ約1500oのホワイトボードパネルを10台取り付けております。

確認用のお写真なので整った 全体写真ではないのですが、 こんな感じで壁一面がホワイト ボードとなります。

(※緑のラインが入っております が、レベル調整用のレーザー光で してキズや汚れではありません)

よくある既製品のホワイトボードは(弊社の事務所にもありますが)
柔らかい樹脂製の枠に薄くて軽いペラペラの板面というイメージがあるかと思いますが、こちらは特注だけあり別物の 風格でございます!!

板面の下地の木部は厚み約20o、ベタ芯にて製作

ベタ芯というのは芯材に空間をつくらない構造の事でございます。
反対に空間があるフラッシュという構造とは異なり重量は重くなります。
ベタ芯でもフラッシュでも、どちらで製作する事も可能ですが製作するアイテムやユーザー様のご使用用途や頻度、 利便性などを考慮して作り分けております。

今回のユーザー様のご使用の用途的に、お取引の中で忙しなく書きなぐるように
ご使用なさるとの事なので面をしっかりさせる為にあえてのベタ芯構造にしております。
そして、マグネットがしっかりくっつくようにされたいとのご要望なので木下地の上に 1o厚のボンデ鋼板(鉄板)を上層に貼り合わせております。
構成的にはベタ芯の木下地に鉄板、そして表層はホワイトボードシートを貼っています。

よくある既製品のホワイトボードにもマグネットは付きますが仕込まれているのは0.2oか0.3o
ぐらいの薄ーいスチールペーパーなのでくっつきはするけど吸いツキが弱くて落ちやすいというのがあるある
なのですが、1oの鉄板が仕込んであればバチンと気持ちよくつきますし、
マグネットが落ちてくるというストレスもないはずでございます。

そして、板面の枠はステンレスのLアングルで回しておりますが正面から見て3oの小口が
見切りのように四方を縁取って見えてくるような意匠です。
こういう見切り枠はシャープでタイトな印象になるのでカッコイイですね。

枠(フレーム)について

よくある枠(フレーム)は10×10とか、枠にも幅がある程度あって、「枠」としての主張がある意匠も多くありますが、 見切り枠の場合は正面からみると小口の板厚(今回は3o)しか見えてこないながらもそのさりげなさが返ってステン レスの良さを引き立ててくれていてただのホワイトボードではないよ感を醸し出してくれていますね(笑)

これだけしっかり重厚につくられたホワイトボード。
1スパン(1台)でも結構な重量になりますので壁に取り付けるにあたり施工も当然しっかり行わなければなりません。
今回、このご案件を弊社へご依頼下さったご依頼元はこのご案件の工事全体の監理をされておられるので現場における 他の内装工事との取り合いのご指示にはとても安心感がございました。

ホワイトボードパネルを取り付ける造作壁には

軽量鉄骨とボードとの間に合板下地をあらかじめ仕込んでおいていただかないと
重量物を取り付けるにあたり固定のビスがしっかり効かせられません。
その為には造作壁を施工する軽量・ボードの業者さんへ
あらかじめその旨のご指示が必要です。

トータルで施工監理される上では当たり前の事なのですが困ったことに当たり前ではな い現場もあられるので合板は仕込んでありますよね、
などと経過で念押しで確認しておかないと仕込こまれてなく壁がクロスまで仕上がって しまってますなんて事になりかねないので弊社の管轄外のところまで気を揉まざるを得 ないというケースもままあるのですがそういった余計な気を揉む事もなく、与えていた だいた範囲の事だけをしっかり行えばよいという安心感は当たり前ながらも非常に有難 い事でございます。

お話を施工に戻しますと、ホワイトボードパネルの完成形はすっきりと納まっているように見えますが
壁に直接背負わせているわけではなく、まずフレーム組みをしたパイプ枠を壁にしっかり固定して
そのパイプ枠にホワイトボードパネルをさらに固定するという2段階固定をしています。

重量物になるので造作壁のボード下地しかり、固定方法も手厚く考慮されていて安全性を担保しています。
下記がそのパイプ枠を施工した状態です。

パイプ枠を施工した状態
レベルをとってパイプ枠10スパンを水平・垂直に指定位置に固定し 終えたらパイプスレームに対してホワイトボードパネルを取り付け ていきます。
ちなみにパイプ枠の形状は下記のような感じでコの字になっていて 壁からの空間を一定寸法開けるような仕様になっております。
出荷前、倉庫での仮置き写真

これは当初、壁面にモニターがあらかじめ付いているというご予定でしたのでモニターに干渉せずに モニターを覆いかぶせるようにホワイトボードパネルを取り付けたいとうご意向によりモニターを 交わすようにコの字に作る必要がございました。

ご計画的にはホワイトボードパネルの壁面はしばらくご使用ののちに2期工事では取り外して最終的 にはモニターがずらっと並んだ壁面にするのでモニターは先につけておくというものだったようです。

経緯は分かりませんが、結果的にはモニターはついていない状態での作業となりましたので作業性と 効率を考えますと、弊社の工事的には幸いでございました。 作業スペースが十分のにとれないところで何かを交わしながら作業するというのはやはり通常時以上に 時間と手間を要してしまうものなのでそのつもりでおりましたが想定外にスムーズに作業を終えること が出来ました。


おわりに

工程を逆回し的に振り返ってみましたがホワイトボードの特注というご依頼は弊社にとってもレアなので貴重な お仕事をさせていただきました。 ホワイトボード造作というよりは面材がホワイトボードというだけで工事や製作物の内容はほぼ壁面造作になる かと思います。

廉価なら数千円で買えるホワイトボードですが、こうして特注で造作すると見事な壁面になるのでございます。

今回のご案件で申しますと木工製作、金物製作、シート張りなど、素材が複合したアイテムの
製作・アッセンブリーを製作図からワンストップでタイムラグなく取りまとめるという事は
ご依頼元も最近は弊社の得意とするところを認識して下さってお仕事のお声をかけていただ
けるので大変有難い限りでございます。

什器とは少し違う角度のご案件でしたがまたひとつ貴重な経験をさせていただいたという
思いです☆

 

【特注什器 造作家具製作専門 株式会社STプラネット】
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