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スポーツクラブ様 ロッカー製作施工

コロナ禍をきっかけに健康に対する意識の高まりと、
リモートワークによる運動不足や体力低下を気にする方が増え
昨今はフィットネス界隈が賑わっているそうです。

健康維持にしてもダイエットにしても体力向上にしても
目的はどうであれ老若男女がイキイキと体を動かす場所って
ポジティブなオーラが充満してそうですよね☆
そんな筆者もジム通いは趣味のひとつになっております(余談)

さて、前置きにちなみまして

今回はそんなポジティブなオーラが漂うスポーツクラブ(スイミング)様向けの
ロッカーの製作施工
をさせていただききました記事となります。

スイミングもそうですが、大型のサウナやスパにある脱衣所、靴を脱いで入るタイプの居酒屋さんの下駄箱などを
イメージしていただくと分かりやすいかと思いますが極めてオーソドックスなロッカーでございます。

 

今回は改装という事で
既存の什器を解体の上、 スペックを新たにした新規什器を入れ替えるというご案件です。
(解体した什器はお引き取りして廃棄処理まで承りました)

既存什器

既存什器の状態はこんな感じです↓

 

男子更衣室・女子更衣室ごとに
男子はブルー女子はピンクのロッカーがそれぞれ約8メーターほどの壁面に並んでおります。

今回新規で製作するものはスペック的に既存の什器とどこが変わるのかというと

 

まずサイズとしては高さが変更されます

既存は1800H(1.8メーター)ほどあるのですが新規のスペックは高さが約30センチほど低くなります。
高身長な方でない限りはあまり高くても最上段が使いにくいという理由かなと思われます。

そして、仕上げの変更としては

現状の塗装から木目の化粧板へ変更。小口は無垢材を使用。
小口に無垢材を使用する事によってALL化粧板よりはコストはアップするのですが
見た目の質感はグンと変わりますし、エッジ(小口)をソフトに仕上げると当たりがやさしいので
お子様やお年寄りが使用する家具などは小口に丸みをつけたいというご要望はよくございます。

あとは、既存什器は全てがオープン棚になっていますが
新規什器では最上段だけ鍵付きの扉がつく事になりました。

製作上のスペック的な変更点は以上となりますが
施工上の観点においては諸々の注意ポイントがございます。

まずは何よりも設置環境の把握がマストです。

既存の状態は、上部の壁(天井)からルーバーがさがってきており
既存什器の天部とルーバーの下端がジャストで納まっておりますが
新たに製作する什器は既存什器より高さが低くなるのでルーバーの下端との間に隙間があく事になる為、
そこに傾斜の塞ぎをつけたいというのがお客様のご意向。

こういう壁と壁の間、床と天井(下がり壁)の間、というように
限られたスペースの中にFIXで納めるという什器の場合は
本来なら現場の状況が分かる白図、もしくは正確な実測寸法が欲しいところ
なのですが
既存は弊社が製作施工したものではなく
当時の施工図とか、建屋自体の内装平面図などもなく
ご依頼元からの情報も十分に得られないとなると、

実測調査から動くしかない感じです(汗)

製作施工のご案件では、ご依頼元の方で現調の上作図し、製作施工のご指示をいただくか
それが出来ない場合は現調からお任せいただくかでケースバイケースなのですが
曖昧で漠然とした要領を得にくいご指示であれば、やはり現調からお任せいただく方が有難いです。
これは本当にあるあるです。

弊社的にはこちらから出しゃばる事はもちろんしませんが、
ご指示に不安があるとその先がスムーズに進まない懸念が生じてしまいます。

伝言ゲームのように正確に次へ伝えて(指示をして)最後うまく納まるという方程式が

途中から違うフィルターがかかって別の言葉となって伝わってしまい最後に違うものが出来てきたら困りますよね。
仮に1番〜5番までの伝言ゲームで明らかに3番からおかしかったとしても(犯人=3番w)
結局尻ぬぐいする事になるのは全く非がない4・5番だったりします。

そうならない為にお任せいただく方が安心でもあり責任も持てるという事です。

お話が脱線しましたが
そんなわけで設置環境や既存状態がどうなっているのかを事前現調させていただきました。
本来ならば、既存を解体後のサラになった状態で現調が出来れば尚よいのですが
什器の入れ替えは同時に行うので既存が設置されたままの状態でしか実測が出来ず・・・

現調してみて分かった事ですが

男子更衣室と女子更衣室の間に壁はなく
ロッカーを間仕切り壁のように固める感じで施工してあったのです。

すなわち既存のロッカーを外したらもともとは仕切られていない空間に
壁代わりのようにロッカーが据え付けてあり、
さらに天井とロッカーとの隙間は、
後付けのような感じでルーバーで塞いでひとつの部屋を2つにセパレートしてありました。

 

その事自体は全然構わないのですが、そんな大事な大前提の事前情報すら
わたくしどもが現調して確かめるまでわからない事なんですか?
と正直そこはさすがにツッコミたくなりました(汗)

施工サイドからするとその情報は大前提だし結構大事な事ですが・・・

既存什器の壁間の納め方も調査しましたが

壁から壁までで男子・女子で幅900の什器が9台づつ並んでいるのですが
壁と什器との隙間が左右均等になっておらず、
計画的な施工というよりは後調整ありきで固めた感じで納められておりました。

あとは長年ご使用になられていたのか、塗装の上塗りを何度かされている形跡があり
その上塗りにより、什器がどこで固定されているのかの目途をたてる為の形跡を潰してしまっていた
りと、
なかなか渋い状態でした。

今回特に難しい施工というわけではないですが
施工の際に床レベル・壁間の隙間や、傾斜の塞ぎの調整は必要になるので

施工がなるべくスムーズにいくような段取りをする為の
調査と作図を行う事が目的となってくるわけですが
既存什器が設置された状態での実測は想定するしかない箇所も多々あり、なかなか渋かったです。

新規什器出荷前仮置き

さて合計18台のロッカー。木工場での製作を終え倉庫での仮置きはこんな感じです。

 

実際現場でも男子用・女子用で背中合わせで設置されます。

仮置きなので余裕をもって並べていますが
幅900の什器を9台(背中合わせで18台)並べると8メーター以上になるので結構長いですね。
そして什器を全部並べた状態で小口の無垢部分のクリア塗装を塗装の職人さんがまとめて行います。

塗装にどの段階で入れるかは什器によって異なりますが
今回は小口のみのクリア塗装なので組み上がってからの最後にという事になります。

そして最終は鍵付きの扉部分にカッティングシートでナンバーを張り付けて扉をセットしたら完成です。

 

同じスペックの物を複数台製作する事は
材料のコスパ的にも手間や工程的にも効率のよいお仕事でございます。

既存什器解体

そしていよいよ現場。まずは解体の様子

   

什器も、天井から下がっていたルーバーも全て外したら
やはり男女の更衣室は壁も仕切りもないひとつのお部屋でございました。

これほんと罠ですね(笑)

建屋の内装平面図等があればそういう事はすぐにわかる事なのですが
図面も資料もなく出入口も男女別々で完全に別室として認識していた更衣室ですが
まさかまさかの壁がなかったという事実。

わずかなヒントで目隠し手探りでなんとか正解を掘り当てた感じでございます(汗)

 

新規什器施工

そして新規什器の搬入・施工

   

台輪部分でレベルを出して水平にしたあとに本体を設置します。

そして既存什器より高さが低くなった分、ルーバーとの間に生じる隙間を傾斜のパネルで塞ぎます。
この傾斜パーツもあらかじめ角度を出して施工しやすい形状で製作しています。

既存のルーバーは現調の際には下端のレベルがガタガタで、
さらに男子側と女子側の出面も芯がずれた状態で取付けてあったのですが
結果的に外す事が出来たのできちんとレベルを合わせて取付けしなおします。

既存什器もですがルーバーもレベル無視でとにかく塞ぐ・固めるという感じで据え付けられていたので
調査段階で下手に外すと再現不可能になる恐れもあり、外せるかどうかすらも試せなかったので、
レベルがガタガタでそれありきの施工となると色々面倒だなと懸念していたのですが
結果的に外して付け直す事が出来たので、新規の什器もさることながら
全体の納め方としても既存状態よりも格段とよくなったのではと思います。

既存の什器はかなり長い年数ご使用になられていたような年季が入っており、
ご利用者様にとりましてはきっと馴染み深い事かと思われますが
新しい什器もイメチェンした時のウキウキした気分でご利用いただけたら幸いに思います☆

 

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