外資アパレルブランド店舗様 什器製作/金物工事
4月に入りようやく春の装いが楽しめる気候になってきました ♬
今年の気候は2月に突然暖かかくなったり、3月は逆に冬に逆戻りしたかのように寒かったり
冬物のアウターがいつまでも仕舞えない長い冬となりました。
冬が長かっただけに春の訪れは、身も心も軽やかになった気がします🌸
さて、今回はアパレルブランド店舗様・新装工事における 今も昔もファッションの発信地であるエリアで |
ご依頼下さった元請け会社様は、弊社にとりましては今回ご新規のお客様となりまして
年明けにいただいた『お問い合わせ』が事の発端となりました。
現状弊社のご対応案件の9割は既存のお得意先でございまして
お問い合わせから新規でご依頼いただくケースというのは1割ぐらいとなります。
お問い合わせをいただくお客様の中での需要の多くは
単品で何かを製作してほしいというケースが多く
ネットで完結する既製品の注文の延長みたいなイメージですね。
弊社の意向というわけではなく、あくまでもお問い合わせ下さるお客様の傾向になります。
そういった傾向から
オーダー什器を製作施工して納めるという弊社の特性と、知らないお客様をネットで集客するという性質は
需要と供給の性質が実は微妙に噛み合っていないように感じてはおりますが
それでも受注となるケースはよほどお困りのケースになるかと思いますので
弊社でお力になれそうな場合は可能な範囲でご対応差し上げているという次第です。
そんな中で、金物メインですが内装や看板の下地からの工事を含む什器製作等
什器工事としては工程も広範囲に及び、物件としてもコストよりクオリティを求められるご案件を
ご依頼元からしてみれば今までの関係性もない弊社にご依頼いただけるものなのか・・・?
と最初は思っていたのですが蓋を開けてみると発端の入りがお問い合わせだったというだけで、
その後の流れはきちんと段階を踏まれてのご発注でございました。
まずは対面にて、まだ解体前の現場にて顔合わせのご挨拶を含めたお打ち合わせ、
その後元請けさんの事務所などもお邪魔させていただいたり、
このご案件を監修されているデザイナーさんもご紹介いただいたり
お互いに仕事をするのが初めてでこれまでの関係性がないからこそ、
お互いにとって信頼に値するかを見極める材料を
元請けさんのご配慮できちんとご提示していただいている感じがしました。
お客様というのはほとんどが一方的に下請けを見極めるというスタンスをとられるものなのですが
仕事というのは相互の信頼関係が大事という本質をきちんと分かっておられるのだなと感じます。
どうやら弊社(社長)もひとまず信用いただけたようで正式にご依頼いただく運びとなったのでございます。
前置きが長くなりましたが、
今回のご案件にて弊社がご対応させていただいた部分を分かりやすくご紹介する為に
まずは完成形からの種明かし↓
工事のお引き渡し完了後、商品陳列されたオープン前のお写真でございます。
当然ながら弊社が撮影したわけではなく、有難い事に元請けさんから送っていただいたお写真です。
(サインにはボカしを入れさせて掲載させていただいております)
弊社のような工事業者的には什器として納まれば完了となりますが、
店舗をトータルでデザイン・設計されているお客様にとりましては
やはりお店は商品がディスプレイ・陳列されて照明がライトアップされオープンできる状態になって
はじめて空間デザインが完成するんですよね☆
個人的にも店舗の什器は、什器単体ではなく商品が並んでこそ映えると思っているので
後からこうしてオープンのお写真を送って下さるお心遣いは大変嬉しい限りです。
ここで、弊社が主にご対応させていただいたのは |
天井作業は主にスラブへのアンカー打ち・ボルト出し・振れ止め金具取付け等
床からのインロー金物出し
壁からのインロー金物出し
鈍角の壁をまたぐ異形の棚板
ボードが貼られ壁が仕上がる前に軽量の段階で持ち出し金具に現物をあてがって確認。
内装との取り合いにおいてRや角度がある什器は往々にして微妙に合わないという事が起きる為
それがなるべくないように必要に応じて取り合う業者さんへ事前に型をお渡しする事が多いです。
近年はどちらかと申しますと造り込んだ什器を納入するケースがほとんどで 墨出しからの確認や他業者さんの進捗の現調など、本件は現場へ何度も足を運びました。 |
製作物としましては、他にも階段の手摺や外の野立て看板なども納めさせていただきました。
(看板の方は仕様(色)のご指示に手違いがあられた事が後日発覚したようでお納めしたものは日の目を見ずでしたが・・・)
その他、置き式の什器としましては
天板が大理石のテーブルと、同じく一部大理石をあしらったソファーです。
大理石の色柄・フレームや脚部となる金物の形状がカッコイイ什器ですね!家に欲しいぐらいです(笑)
今回の金物の塗装色はハンガー什器や棚板も含めて黒皮風塗装というオーダーです。
黒皮風塗装という仕様。わりと好まれるデザイナーさんが多いのか
今までにも何度かありますし、よく見かける仕様なのですが、
色番号があるわけではございませんので意図されている色味というのは実はご案件によってまちまちです。
黒皮塗装に限らずですが塗装においては
お客様の方でお見本があられる場合は必ずご提示をお願いし
色味や仕上げ感などをご希望に合わせるようにしております。
今回もお見本をお借りしたり、併せて同ブランドの既存店舗の現調までさせていただき
色や仕上げ感を合わせ試し塗りしたサンプルをご提出
お客様のOKをいただく
という段階を踏ませていただきました。
本件は黒皮の中でもかなり白みが強くグレーに近いお色ですよね。
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というわけで、
弊社にとりましては足掛け3ヶ月に及ぶ什器工事を完納させていただきました。
什器という部分の工事だけでも3ケ月またぎとなるので
解体からはじまる内装工事全体を取りまとめておられる元請けさんからしますと
お店づくりって本当に大変でご苦労が絶えないだろうなと改めて感じた次第でございます。
弊社はここのところ製作に特化し過ぎていた分、余計にそう感じられました。
お店も無事にオープンされたようで、
改めてお礼のお言葉をいただいたり、
オープン前のレセプションのご様子の動画などもお送りいただいたりで、
お礼と感謝を申し上げるのはこちらの方なのですが
元請けさんの身に余るご配慮がとても有難く、大変紳士的なお客様でございました☆
このご縁を大事にしていきたいと思う今日この頃です。
【特注什器 造作家具製作専門 株式会社STプラネット】
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