東京都豊島区巣鴨 特注什器・什器製作・サイン・ディスプレイの株式会社STプラネット

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リラクゼーションサロン店様*什器リサイクル&内装工事

2021年春にお納めしたご案件です。

関東近郊に複数店舗展開されているマッサージサロンを経営される企業様から
直接のご依頼をいただきました。

弊社のホームページをみて下さった事がきっかけでお引き合いをいただきました。

最初のお問合せから正式なご依頼に至るまで数カ月の期間がございましたが、

まずはお客様の既存店舗に対してのご参考見積り

次にご検討中の新規店舗のプランに対しての概算見積り

次に直接お会いして既存店舗の現地調査や新規プランのより具体的なお見積り

というように、段階を踏んでご検討いただいた上での正式なご発注となりました。

 

ご依頼内容としましては、新規店舗をオープンするにあたり、

 店内什器の内、カウンターやカウンターバック、壁面等の入口周りメインどころの什器は
既存店で利用されていた物をリサイズ・再加工して再設置。

 施術室内の棚等は新規製作。

 建具の新規製作・施工、そして天井工事や壁の下地・見切り等の内装工事の部分部分を
かいつまんだ感じの内容

でございます。

こういったご依頼の仕方は
総合内装業者さんのような監理をする業者を入れずに、
施主様がそれぞれの業者に直接ご発注されるというスタイルをとられている為で、
イイとこ取りの無駄のないご発注スタイルでございます。

分離発注というのはコスト面ではイイとこ取りは出来るのですが、
専門業者に専門的な指示が出来き、尚且つ的確な工程をひけないと
現場がうまく納まらなかったりするものですが、
そこは複数の自社店舗のお店作りをされてきたご経験のなせるわざかと思います。

 

さて、
本件の特記事項と申しますと、何と言いましても既存什器のリサイクルです。


リサイクルって一般的には消費者からするとエコで割安感があるものかと思いますが、
什器転用の引上げ費用や再加工手間など諸々を考慮しますと、
余程の物でない限りは新しく作ってしまった方が断然よい場合の方が多いので
似たようなご相談をいただく事もございますが、
正直なところ積極的におススメはしていないので、実は今回はじめてでございました。

おススメしない理由は

新しく製作してもらった方が商売的に儲かるとかそういう事ではなく、
上記にも述べましたように、
再加工して転用となると製作費(加工費)以外のコストが意外とかかるという事。

そして再加工して納めても新しい物にはならないので費用対効果を考えると
積極的にはおススメは出来ない
ですね。

特に化粧板の什器は、例えばまだ1,2年しか使用してないのでという場合は別ですが
お店の受付周りという使用頻度の高い環境で、ある程度の年数使用されているなら
経年で価値が下がる資産に値するのですよね。
特に店舗什器ってそういう意味では消耗品なのです。

一方、短い期間使用する為だけに贅沢にコストをかけて製作しては
またデザインを変え次々と製作し、
それぞれ1度使用しただけで次々と廃棄されるというお客様もおられたり、
什器に対する価値観はさまざまなのだなと改めて思います。

 

何にせよお客様の希望に沿うようにする事が本分でございますので、
ご相談された場合は意見としてはお客様に述べさせていただくのですが
決断されるのは当然お客様でございます。

という事で、

既存店の現場でバラしてお引上げしたリサイズ対応什器ですが、
10年近く前に製作施工された物のようで、やはりかなり劣化しておりました。

当時使用されていた木目の化粧板は当時の図面に品番の記載はなく
まず該当品番を探す事からスタート。

メーカーさんのショールームで既存品番を探し回りましたが見つからず
どうやら何年か前に廃盤になったものではないかという事でしたが、
メーカーさんでも当時のサンプルはなく、廃盤柄の後継品番とされている物は
木目でも色合いや目の感じは全く異なっておりました。

木目柄も流行りがあるので、どんどん入れ替わるのですよね・・・

その事をお客様にお伝えし、選択肢を二つご提案。

① やはりリサイズ・再加工はやめて新しく作る。
② リサイズして別の木目柄のシートで全面上張り。

お客様が選ばれたのは②です。

ここまでくるとさすがに①を選ぶ方が多いのではと思いきや、
一貫して再利用にこだわるお客様でございました。
再加工して全面にシート上張りってそこそこコストかかるのですがね。。。

例えば、

10年前に100万円で購入した新車に、70万円ぐらいの手を入れて乗り続けるのか、
価値が下がった中古車に70万円かけるなら、新しくまた100万円で新車を買うのか。
遠からずそんな感じの選択肢です。

さて、あなたならどちらを選択しますか(笑)

お話が反れましたが、決して揶揄する意味合いではなく
本件に関しましてはお客様が一貫して曲げる事なく貫いた【再利用】という事に
翻弄され考えたご案件でございました。

しかも、他社様で製作施工された物を再加工をお引受けするのはとてもレアなケースでして、
当時の作り方、納め方によっては再加工が不可の場合もございますし、
本来は製作施工したところでないとそのジャッジも難しかったりします💦

再利用についてばかり書きましたが、新規什器や建具も納めさせていただき、
他、床や壁の工事
もさせていただいた
ので
現調なども含め、現場には結構な回数伺ったのですが、
工程に余力なくあっという間の工期でしたので今回写真もあまり撮れなかったなぁ・・・

とは申しましても、
わたくしどもが撮る製作経過や現場でのお写真は
納まりの確認の為に記録的に残しておく意味合いでバタバタで撮っている為、
全体がスッキリ完了してからアングルなども決めて綺麗に撮っているわけではないので
事例やブログに一部載せさせていただく際に、
いつも写真が映えないなぁ・・・とは思いつつ、

この雑然とした作業風景もまた弊社の事例らしくてよいかなと思う事にして
一部、お写真お載せしておきます。

作業の様子

既存什器解体・撤収時
 
再加工の上、新規店舗設置
   
椅子の座面張替え

天井作業
 
壁見切り取付け作業
 
壁下地作業

建具製作中
 
建具(開き戸)
 
建具(引戸)

リペアや、現場でのちょっとした追加工やメンテというのはままある事にしても、
今回のように転用の為のリサイズ・再加工を実際行ったのははじめてだったわけですが、
実はお問合せでは似たようなご相談がたまにございます。

廃棄するのも費用や書類等の手間がかかるので
それならリサイクルしようという考えのお客様も増えてくるのかも知れませんね。

今回もご依頼下さったお客様に感謝です☆

【特注什器 造作家具製作専門 株式会社STプラネット】
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