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アルミ張り模型展示什器 設計・製作

秋も深まり、紅葉前線が南下中の今日このごろ。
空気もひんやりと引き締まってきました。

もみじの時期の京のお寺はやはり絶景なので、のんびり拝みに行きたいものです。
紅葉とお寺ってなんでこんなにマッチするんでしょう。

 

※ 画像は音羽山清水寺さんのホームページより引用です

さて今回は、建築模型を製作しておられる企業様からのご依頼で、
外観は全面アルミ張りの模型展示什器を作図・製作・納品させていただいた記事でございます

ホームページよりお問合せをいただきまして具体化したご案件です。

ご依頼元様はこれまでも模型と同時に模型展示台も木工では多々製作しておられるのですが、
今回、施主様のオーダーが外観は総アルミ仕上げという事で
過去にないスペックに既存業者様でのご対応が難しく、弊社にお問合せを下さったそうです。

お見積りについて

まずはお見積りなのですが、今回製作する什器としての具体的なスペックがまだ定まらない中ですので、
既存の木工の模型台の資料など、少ない情報の中での概算のご提示から。

そこからご担当様とやりとりする中で情報やご要望を引出しながら弊社にて作図をさせていただきました。

展示物がかなりの重量になるという事と、厚み3mmのアルミ張り仕上げなので什器の自重も重くなります為
ガッシリ頑丈につくりたいところですが、

『現場の搬入経路が狭い事や、バラして移動する可能性もあるので組み外しやすくしたい』
『現場で模型を設置する際の作業性を考慮したいので地板はナシにしたい』

などのご要望。。。。

強度を考慮しつつ手軽に組み外しやすくするというのは相反する要素なので
設計も少し頭を悩ませたようです(笑)

ご依頼元の責任者の方も、畑は違いますがある程度は設計に精通しておられますので
弊社のご提出したタタキの図面に対しても、ここはもう少し補強を加えたいなど的確なチェックバックを下さり、
さらには製作工場からも製作側の視点からここは固定した方がよいなど、
まさにそれぞれの立場から案を出し合って構造体が形成されていきました。

荷重のかかる什器において、この強度というのは、見た目の意匠よりも重要になります。
強度不足によって展示物が破損したり人がケガをするという事故が起きかねないからです。

さて、

作図と並行して仕上げサンプルの製作と、仕様確定に伴う図面の修正などを
出来る限り迅速に行い、なるべく製作期間を確保できるように動きます。

納期はだいたい決まっている中で、仕様がなかなか決まらないパターンとなりますと
その分、製作納期だけが短くなり、製作側のリスクがあがってしまうからです。

ご依頼元様も施主様へご提出するサンプルのお受渡しなどでも、急ぎ弊社まで足を運んで下さるなど
出来るだけ早く仕様を確定いただく動きをして下さいました

そして図面・サンプルともに承認がおり仕様確定。製作スタートです。

サイズは約2,800×2,000×750の大型什器2分割製作です。
展示物の模型の総重量は推定300キロとの事。

上記にも記述しておりますが什器の表面の仕上げは厚み3mmのアルミ張りです。

デカい!重い!!・・・・ですが、脚元はキャスターです。
天板にかかる荷重、骨組みにかかる荷重、そして脚元にかかる全体荷重。。。

キャスターは手堅く耐荷重200キロの重量用を8ヶ所に取り付けております。

   

上記は表面仕上げ前の仮組み写真です。デカいです(笑)

外パネルの内側の立上りはアルミと近似色の化粧板仕上げになっております。
そして内部は補強の骨組構造なのですが、模型をセッティングする際の作業性も考慮されているので、
補強しつつも内部を行き来しやすいよう導線も確保されております。

模型の地盤が落とし込まれる天板は取り外ししやすいように分割されておりますが、
分割な上、落とし込むだけでは弱いので強度を出す為に連結部以外はしっかり本体に固定します。
こういうところも、バラしやすくしたいけど強度を保ちたいという相反する要素でございました。

そして、表面仕上げはアルミアルマイト貼り!!!

   

アルミ、しかもアルマイトって什器の表面仕上げに使用するにはわりと厄介な素材です。

今回、時間的な事やご予算的な事もあり、曲げ加工などはせず
アルマイト処理された板を加工して仕上げましたが
貼り合わせた出隅には板厚3mmの小口が見えてくる事になります。

カットしたアルミの小口は磨かないと仕上げ面に出せませんが、磨くとアルマイトが剥がれてしまうのです。
アルマイトが剥がれてしまった小口はそこから腐食しやすくなってしまいますので
磨いて、さらに磨いた小口の腐食防止の処理をしなければならず、見た目以上にひと手間ふた手間がかかります。

本来なら、木工と併せて調整カットした後にアルマイト処理するのが一番なのですが
理想的な手順を踏むと時間とコストが当然それなりにかかってまいります。
製作側としては、理想的な手順で時間もコストももう少しかけて下さるのであれば
手間もリスクも少なくそれに越した事はないのですが、まぁこればかりは仕方がないです。

いちばん右のお写真は外パネルの上端のコーナー部分ですが、トメにカットして合わせてあります。
ここはお客様のご意向としてはなるべくトメ合わせご希望

ですが金物業者さんではこのトメ切りはなんとNG。複数に打診してどこもNG。。。
しかもカット面の小口磨きもNGでした。

アルミアルマイトの扱いにくさゆえのリスク回避です。
どこでもやれる加工というわけではないのかも知れないですね。

よって、木工との調整カットから小口処理、貼り仕上げ、小口の腐食防止処理まで
木工場でほとんどを手掛けてもらった感じになります☆

さすが、弊社が信頼をおいている木工場さんは守備範囲が広いのです!!
完成してからの最終の微調整まで完璧な状態で現場へ送り出してくれました。

現場にて模型がセッティングされたお写真はこちらでご紹介は出来ないのですが
都市開発に関する壮大な模型との事なのでさぞかし見応えがあるのだろな〜と思われます

ご依頼元の責任者様は、肩書きは部長さんであられるのですが、とても気さくでお話の分かる方でした!

今回、はじめてお仕事をさせて頂いたとは思えないほどフランクで、理想の上司的な感じです。
機会がございましたら、是非またお仕事をさせてもらえたらなと思います。
この度はありがとうございました☆

オマケ

弊社社長の出身地でもあり、協力工場さんの拠点でもある静岡県ですが、
その静岡県民のソウルフードと称されている
ゲンコツハンバーグを食べてきました!!

炭火焼レストラン『さわやか』さんです。

静岡県にしかないんだそうですが全国的に有名で
日本一のハンバーグとの呼び声も高いのだとか!!
静岡の名産はほとんど食べたはずですが、
ソウルフードをまだ食べていなかった筆者です(笑)

いつもお世話になっている工場の職人さんに
「さわやかのハンバーグ食べた事ないんですか?マジですか・・・??」みたいに言われました(笑)

という事で、言われた帰りにその足で向かいました!

調べてみたら、ランチ時にはかなり待つほどの人気みたいです!
もう夕方に近い時間でしたので待たずに席に通されました。

おススメのゲンコツハンバーグ・ソースはオニオンで注文。

きましたーーー!!

店員さんがソースをかけてくれます。

その間ジュージューいってるソースが飛び散って
自分にかからないように紙を持たされます(笑)

他の席では、さらに店員さんがハンバーグを鉄板に押し当てて切ってくれていましたが
こちらは切ってもらえなかったので自分でナイフを入れました。
外はしっかり焼けてるけど中はレア?赤いです!!切断面にも少し火が通ったところでいただきました 

うわっ!肉肉しい!!おいしーーーー!!!

肉肉しい訳は、繋ぎはタマゴのみであとは牛肉オンリーだからだそうで。
お肉食べてます感が満載。外が香ばしく中がレアなのもいい感じです。
ステーキでもなく普通のハンバークとも違う、新種の肉料理って感じでクセになりそうです。

ハンバーグは自分でもたまーに作るのですが、
お肉は合いびきだし、繋ぎは玉ねぎとかパン粉や牛乳使いますからねー
それが一切入ってなくて混じり気ナシの牛100%ってすごい!

ボリューム満点でお腹いっぱいになりました☆

 

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