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アパレル店舗様*什器工事

内装・デザイン会社様からのご依頼です。

お納めしましたのは、オフィスの中心地にある大型複合ビルの1Fにテナントを構えるアパレル店舗様。
改修工事による新規什器製作とそれに伴う什器工事(木工)をお請け致しました。

元請けのデザイン会社様からは、今回ご縁がありはじめてのご依頼です☆

本件の内装や什器のトータルデザインはフランスのデザイナーさんが手掛けておられているという事で
素材・仕上げ感など、特に意匠性に重きを置いた物件でございます。
それぞれの什器にもデザイナーさんのこだわりが強く伺えました。

ほとんどの物件においては、
まず大枠の意匠図などから概算コストをご提示し、
大枠→詳細に至るまで仕様を詰めていく中で、
コストカットを図る為に、スペックや素材のランクがダウンされていくケースが多いのですが
本件は、仕様が詰まるにつれスペックやコストがアップしていく、とても珍しいパターンでございました。
それだけデザインを大事にし、見た目だけでなく素材や質感までデザイナーさんのイメージを
可能な限り忠実に表現する事に妥協がない施主様なのだと思います。

ちなみにほとんどのケースでは、
プラン段階ではこうしたい、あぁしたいのご要望は多く意匠図に盛り込まれているのですが、
それに基づきコストを出しますと、そんなにかかるならじゃあここはこうでいいや・・・というように
スペックやコストがダウンしていくのが常です。
最初のご要望の数々はまるでなかった事のようなスペックに落ち着く事もございます(笑)

では、お納めさせていただいた什器をお差支えなさそうな範囲で少しだけご紹介☆
(あえて施工中や工場製作時などのお写真としております。)

   

まずは大型のクローゼットのような壁面什器。

本体の天板・地板・側板・棚板はオークの突板&ムクの染色クリア仕上げです。
天板(笠木)や地板、側板(帆立)の正面見付けにはムク材を使用しているので
なめらかさの中にずっしりとした重厚感があって、塗装の色味の渋さともマッチしております。
(施工中のお写真なので現場の他作業の関係で、塗装の什器がホコリまみれになってしまっておりますが・・・)

そして背パネルにはウレタンをファブリックで張り包みした縦長のクッションが
1スパンに3本ずつ取付けてあります。
弾力のあるクッションを枠内に3本入れ込む事によって、
お尻の割れ目のような立体的で自然な目地がつくのですよね☆

その外側には古美色メッキの金物枠が4方回っているのですが、
図面を拝見した時点で、すごくお洒落で完成が楽しみだなーとワクワク致しました。
こういう異素材の使い方・見せ方がデザイナーさんの感性の魅せどころなのだと思います。
製作・施工上においてもここは枠内の取合い・寸法設定はキモとなります。

ちなみに張地も時間をかけて選定されておられたのですが、
什器に使用する張地としてはとても贅沢な輸入物でご選定されておられました。

ところで、この什器はノックダウンで製作し現場で組んでおります!

こちらは塗装前の生地の状態で製作工場にて仮組みしたお写真です。

 

そして現場での組付けの様子です。

   

工場でしっかり仮組みしてあるので下穴も開いている上、
組み方の手順や冶具も整えて現場に送り込んでもらいました。

施工部隊の方も事前の図面確認や必要部材の準備も周到で
作業スペースが十分に確保出来ないながらも什器はスムーズに組み上がりました。

他にもバックヤードの壁面ストック什器や、建具の扉、
ウィンドウディスプレイ用の什器なども製作させていただきました。

   

真ん中のお写真は、建具の扉ですが先ほどの壁面什器の背パネルと類似の意匠で、
古美色メッキの金物の4方枠内にファブリックを巻いた縦長のパーツ2本を嵌め込んでおります。

こちらはウレタンではなくアルポリを巻いているのですが、
類似の見た目でも下地が変わる事により、弾力性からシャープさへと質感の伝わり方が変わるのですよねー

さらにはレジ周りの什器。カウンターとカウンターバック。いずれも出荷前のお写真です。
カウンターは、お写真では片側は仮台で支えておりますが、現場にてパイプの脚が取り付けられて完成となります。

 

カウンターの上天板は大理石*本磨き、腰はコーリアン*マット仕上げ、巾木はスチールメラ焼き*艶消し、内側の天板や収納は化粧板仕上です。
カウンターバックは天板・側板・引出しの前板は塗装仕上げ*艶消し、それ他の箇所は化粧板仕上です。
ぱっと見は真白でも、素材違い・仕上げ違いで質感に変化を持たせてます。
見ただけでは分からないところに変化をつけ、そこにコストを惜しまないところがこだわりなのだと感じます。

   

そしてこちらは、先ほどの壁面什器の内部に設置されている引出し什器と扉什器です。
こちらも染色仕上げですが、渋い茶の壁面什器に対して鮮やかなアクセントカラーですよね!
このカラーの部分だけは、塗装の仕上げの質感のオーダーが違うのです。
上記にも記述しておりますが、仕上げの質感の細部に至るまでオーダーに変化をつけるところは
デザイナーさんのきめ細かさがまさに感じられました。

その扉什器の取手につきましては、ムク材の削り出しのオーダーでしたので
まずは試作として事前にご提出をしたものは
元請けさん、施主様経由ではるばる海を渡ってフランスのデザイナーさんのお手元に送られたのだそうです。
他の塗装サンプルなどは遠隔での画像確認だったようですが、こちらは目で見て触ってのジャッジ。
製作工場は、現品の員数に充てたかったようでご確認後に戻してもらえると思っていたのですが、その後戻ってはこなかったです(笑)

というわけで、
今回は内容がとてもボリューミーで濃厚なお仕事をさせていただきました。

製作にかかれるまでの仕様決定が長引いたり、段取り開始後のご変更が多かったりと
工場にとりましては手痛い振り回しの連続ではあったのですが
それでも最後までご協力いただいたお陰で無事に納める事が出来ました。

ご依頼元の元請けさんは、そんな状況下での諸々のとりまとめがとても大変そうでしたが、
大変な中でも、什器の質疑の返しなども極力迅速にと努めて下さり、
それぞれの立ち位置で大変なのですが、中間にしか分からない気苦労はお察し出来ました。

そして納め終えましたら、
検査でのご指摘事項や是正作業もなくスッキリ検収していただいた事はとても有難かったです☆

今回はじめてのご縁で、このような中身の濃いお仕事をご依頼下さった事に感謝です。
そしてほどなくお店が無事にオープンされたようで陰ながら大変嬉しく思います。
是非またのご縁がございますように☆彡

【オマケ】

今回製作させていただいたレジカウンターの検品で
最終仕上げの人大の工場へ行ってきました。

これまでお願いした物件では、人工大理石は現場で施工のパターンが主でしたので
人大の工場で完成品を検品するのがナントお初でございました。

お世話になっているご担当さんが工場見学ガイドもして下さいました。
許可をもらって作業風景をパチリ!

   

今さらながら、へえーーーーと勉強になりましたのは、人大の曲げ方のレクチャーです。

このお釜。お窯?
カマで熱を加えて溶かしドロドロにしたものを木型に流して固めて曲げるのだそうです!
アクリルと同じように熱を加えて曲げるのだろうまでは想像出来ましたが
ドロドロ(液状)にして型に流しているとまでは、
今まで考えてみた事もなかったので改めて勉強になりました!

そして帰りにはお土産まで持たせて下さって、いつも優しく紳士なご担当さんです(笑)

このお菓子、餡麩三喜羅(あんぷさんきら)という和菓子で愛知県で人気のお土産なのだとか!!

パッと見た感じ柏餅のようなたたずまいですが、このお餅のような生地は生麩(なまふ)なのだそうです。
お味噌汁に入れたりするあのお麩(おふ)です。
中にはこしあんが入っていました。

お麩ってこんなにモチモチしてるんだー?と軽くカルチャーショックでした(笑)
もちろんとても美味しかったです☆

今回も無事にお納めする事が出来まして、
ご依頼元様と、製作・施工・運送とご協力下さった全てのみなさまに感謝です。

ありがとうございました☆

【特注家具・什器製作専門 株式会社STプラネット】
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